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少子化を救う鍵


(8)少子化を救う鍵

 今回は子育てのことに焦点をあてて、りんご娘風にあれこれ論じてみたいと思います。(少々自分事が多くなるかもしれませんが、あしからず……)

 それでは、今子育て真っ最中の方にお伺いします。「子育ては、楽しいですか?」
 きっと、ほとんどの方が「はい」とお答えになることでしょう。もちろん、子どもを産んだことのない私でも、きっと子育ては楽しいのだろうな、とは思っております。しかし、実際に自分が子どもを産みたいか?と返事につまってしまうのが正直なところです。

 もちろんこれは、あくまで私の意見なので、今時の若者すべてが、そう思っているわけでは決してないのですが。ただ、親年代の人が当然のように子どもを産んで育てていた時代とは、明らかに事情が変わってきていることは分かって頂けると思います。
 ひとむかし前までは、学校を卒業して就職をし、ある程度のお年頃になったら結婚をして、そして子どもを産むのは、当たり前のことのようでした。(もちろん、たくさん例外はあると思いますが)しかし現代では、学校を卒業してからの人生の選択肢が、あまりにも多すぎる気がしませんか?卒業をして、きちんとした会社に就職する人もいれば、フリーターになる人もいる。もう一度違う学校に行くこともできるし、海外へ飛び立つこともできる。そして、そのことを誰も咎めないし、社会的にみても決して反することではありません。ましてや、生涯教育の推進や、手に職をつけることがはやっていたり、趣味のない人間は面白みがないと言われたりもします。

 こうなってくると、自分のやりたいことや、自分ができそうなことに目がいき、それを大切に思うのは当然の流れだと思うのです。これらの選択肢の中に、同じ位の重さで、「結婚」と「子育て」が入ります。どうです?ひとむかし前とかなり違うと思いませんか?

 それに加えて、メディア等の影響もあり、子どもを産んで育てることの困難さが切々と日々伝えられている気がしてなりません。核家族の増加、近所付き合いの希薄さ、学歴社会、保育園の待機児問題、児童虐待等々…。私は、こういったお仕事をしていることからも分かるように、子どもは大好きなんです。それでも、こ〜んな世の中では、どうしても積極的に子どもを産もうとはなかなか思えないのです。

 しかしそんな私ですが、ここ最近身近な人が出産したことがきっかけで、少しずつ自分の気持ちが変わってきています。出産した人はまわりにたくさんいたのですが、今回私の心を揺るがせたのは、母親が常に楽しそうに子育てをしている姿をみたからです。もちろん、恵まれた環境にいることもあってのことでしょうが、それでもやはり、楽しそうな姿は今時の若者に子どもを産む勇気を再び与えてくれるものです。こんな世の中に生まれたらかわいそうかしら…とか、自分も虐待してしまったら…とかいった心配を一掃してくれます。

 だから子育て中の皆様、また子育てを終えた皆様。どうか今時の若者が、当たり前でない結婚と子育てを選んでいくためにも、メディアに負けないくらいの声で、子育ての楽しさを伝えて下さい!きっとそれが、日本を少子化から救う貴重な鍵となるでしょう!


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