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パパと作った詩


1995/07
パパとつくった詩

「おなら」 (小3 たかひろ+パパ)

   おならをする
   こっそり おならをする
   おもいきって おならをする

   おならには いろいろある
   音のしないやつ
   とってもくさいやつ
   人をおこらせるやつ
   人をわらわせるやつ
   はじをかかせるやつ

   人はみんな おならをする
   おかあさんもおならをする
   かわいいおひめさまも おならをする
   えばったへいたいさんも おならをする
   学校の先生も おならをする
   ぼくも おならをする


   おならって みんなびょうどうだね
   もしかしたら
   ミミズだって おならをするかもしれない


「目をとじる」 (小3 たかひろ+パパ)

   目をとじる
   すると なんにも見えなくなる
   でも 見えなかったものが見えてくる
   目をとじないとみえないものがある
   目をとじるとよく見えるものがある

   ねむったときに見るゆめ
   たのしかったなつの思い出
   勇者になったぼくのすがた
   とおいとおい未来のちきゅう
   はてしないうちゅうの星のばくはつ

   人は目をひらいてものを見る
   でも それは見えるもののほんの一部だよ
   ほんとうのものは
   目をとじたときに見えてくる


※この詩が作られたのは、実際は小2の終わり頃。自由奔放な育ち方をしたたかひろくんにとっては、とってもつらい時期でした。徹底的な管理主義をとるヒステリックな担任のターゲットにされたからです。そして教室内は厳しい指揮命令の統制と子ども親衛隊による監視と密告の小さな警察国家になっていたのです。

彼はそれでもめげずに学校に通いましたが(仲のいい友達と遊ぶのが大好きだったから)、やがて頭を振ったり、目を激しく瞬かせたり、意味も泣く咳き込んだりの様々なチック症状を発するようになり、遂には「心臓が痛い」「頭の中がかゆい」と言い出すようになりました。それで学級の実態を知ったパパが乗り出すことになりました。

この「パパとつくった詩」は、その頃、パパとの会話の中でたかひろくんが言った言葉をもとにパパが詩にまとめたものでした。

その頃、国語の教科書には「たぬきの糸車」という文章が載っていて、たかひろくんは「たぬきはただ当たり前に行動しているだけなんだよ。でも、人間はたぬきを悪いやつだと言うんだ」とも語っていました。そんな言葉で自分の思いを口にしていたのです。



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