息子のキスマーク
№84
■息子のキスマーク
埼玉県 からすうり
高校生の息子に同学年の彼女が出来て交際を始めた。お互いの家を行ったり来たりし、冬休みには買い物や映画に一緒に出かけたりもしていた。悩み事の相談も受けたりするらしい。「おれには重たすぎるかも…」などと息子が言っていたこともあったが、交際は続いていた。彼女が家に来て息子の部屋で過ごした時は、帰りに家まで送り届けている。息子は優しい。
ある時、息子の首にキスマークがついていた。彼女の方が積極的らしい。「そんなの付くまでじっとしてるんじゃないよ。」と私が言うと、笑いながらなんだかんだ言っていた。まんざらでもないようだ。またある時、今度は少し噛んだような痕がついていた。「今度は噛まれたの？痕がつかないようにするもんだよ」母親にはすべてお見通しと悟ったのか、それからはなくなった。
高校生が男女交際するというのは、今は珍しくないことかもしれない。別に目くじら立てるつもりもない。でも、内心ほどとぼにしていて欲しいという思いはある。息子は割合冷静で、熱くなって盲目になることはないようだ。楽しい高校生活の一ページを大切にと考えているところもある。しかし、それでも多少心配なところはある。娘を持つ向こうの親はもっとその思いは強いかもしれない。
そこで、お互いに責任のとれる行動をするように話している。ついでに、クラミジアなど高校生や大学生の性感染症の多発などについても触れている。避妊についても教えておく必要があるかなとも考えている。しかし、今のところ軽はずみな行動をとるようなことはないようだ。その辺の感覚はあるようだ。
